本が好き♡
完結したら一気買いを予定している惣領冬美の『チェーザレ 破壊の創造者』が舞台化されました 。
チェーザレを扱った漫画と言えば、川原泉の『バビロンまで何マイル』もあります。
でも、 私にとって一番は、塩野七生著『チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷』です。再読していたら、マキアヴェッベリや法王ジュリオ2世が気になって 今 食卓テーブルに
塩野七生『我が友 マキアヴェッベリ 』『神の代理人』『 マキアヴェッベリ語録 』
ニッコロ・ マキアヴェッベリ『君主論』
が転がっています。
Kindleで『聖書』を読んでいるせいか、20年前に読んだ時よりもはまっています。
チェーザレは、法王アレッサンドロ6世の庶子にして、その身にまとった枢機卿の緋の衣を脱ぎ捨て教皇軍最高司令官としてイタリア統一を目指した異端児です。
彼の死によってレオナルド・ダ・ヴィンチは その才能の行き場を失い、失脚したマキアヴェッベリが政界復帰を託して書いた『君主論』 は、チェーザレとの外交交渉から生まれました。
息子2人を人質に取られながらも 、籠城した城塞の高みでやおらスカートをまくしあげ
『私はこれであと何人だって子供ぐらいつくれる』
と敵に向かって豪語したフォルリの城主カテリーナ・スフォルッツア(この言葉の後、彼女は敵に向かって大砲を打ち込んだ)すら屈したチェーザレ・ボルジア。
彼が非業の死を遂げてからおよそ50年後、日本で織田信長が今川を敗り天下布武をぶち上げます。
なんとも面白い符合です。
豆乃花
女性/55歳/東京都/自営・自由業
2020-05-02 19:13