案件
お疲れ様です。
今から30年くらい前。
終電間際の渋谷発 井の頭線 。
今は5両編成ですが、あの頃はまだ4両しかなく、ダイヤが大幅に増える前で、23時台 0時台は1時間に5本くらいしかなくて、いつも混んでいました。
しかも、渋谷、下北沢、明大前と主要な乗り換え駅の乗降口はすべて一番後ろという。
そんな一番後ろの車両に、ついうっかり乗ってしまいまいました、真夜中のクリスマスイヴ(笑)
発車のベルが鳴って、押しながら乗り込んで来る人達を駅員さんがさらに押し込むと、まさに息が出来ないほどの圧力。
座席の直ぐ横に立っていた人達は、後ろから押されて座席に倒れないように両手を窓について身体を支えています。
ポールが身体に食い込んで「痛ーい!」と叫ぶ人も。
途中の 駒場東大前 や 池ノ上 に着いても、ドアは人圧で開かず(笑)
「無理無理、下北まで行こう…」とささやく声がします。
ようやく下北沢に着いて、
一気にドワーっと人が外に溢れました。
その勢いで、酔った女の子がスッポリと お腹まで電車とホームの間に落ちてしまいましたが、人の流れが早くてなかなか助け出せず。後ろから来る人たちも、前の方で何が起きたかわからず、直前までくれば「あ、人が落ちてる」と気がつくのですが、次々と後ろから押されて、自分が転ばないようにするのに必死で、皆さん不可抗力で女の子を蹴飛ばしていきます。
ようやく10人くらいに蹴られたところで、2~3人で女の子の両脇かかえて助け出しました。
また、別のどこかで
誰かの彼女が叫んでました。
「ケーキが!ケーキが!」
その子の彼氏も叫んでました。
「もういいよ!ケーキなんか!」
まさに、メリークリスマス( ̄ー ̄)
コーギモモ
男性/58歳/神奈川県/飲食業
2020-05-13 01:15