(-_-)zzz
Ama☆on pr☆me の電子書籍で 大仏次郎『猫のいる日々』を借りました。
生涯500匹以上の猫と暮らした作家の随筆です。内田百閒『ノラや』よりも面白い。
大仏先生、ただの“猫可愛いがり”ではありません。子供の頃からの猫好きでありながら、常時15匹の面倒をみるとなると並大抵の苦労ではありません。とはいえ、世話をしているのは元・猫嫌いの奥様と女中さんなのですが、先生の作家活動は猫を養う為でもあるので、苦労の一端を担っていると解釈しておきます。役に立たない猫の愚痴を語る一方(ほんとーに、猫は食って寝るだけ。『つまらない』と文句を垂れるし…。仕方なく食べた食事はすぐに戻すし… しかもプレミアムフードだし…)、門前に投げ込まれた捨て猫を面倒みて 養子斡旋、障害のある猫は養子に出さず生涯面倒をみる。時には、子連れで移住希望の母子猫までやって来て、冬の到来と共に外猫から家猫に昇格させたり… 動物愛護の方から見れば目をむくような記述もありますが、取材で出掛けたパリで、京都のお寺で 出会った猫の為に《めざし》の手土産を用意する大仏先生は、真性の猫好きと言えましょう。
さて、大仏先生の代表作は『鞍馬天狗』シリーズですが、私全く??? でしたので調べてみました。
嵐寛寿郎(通称:アラカン)主演で昭和の戦前から戦後まで映画化された原作だったんですね~。アラカンの鞍馬天狗は、知っていたのですが原作者は知りませんでした。つらつら、調べて終点は《森光子》になっちゃいました。
Ama☆on pr☆me でアラカンの鞍馬天狗を検索しましたが、対象外でした。実に残念。アラカンの殺陣は“美しい”そうです。マキノ監督も評価していた その殺陣を観てみたいものです。
最後に、懺悔です。 私、大学生の頃
『だいぶつ じろう って誰?』
と発言し、家族から大爆笑されました。
おさらぎ じろう先生、ご高名を存じ上げず失礼いたしました。
だって…高校でもらった【国語便覧】に載ってなかったんだもん。
豆乃花
女性/55歳/東京都/自営・自由業
2020-05-24 04:43