案件(ヤギ専務のお夜食2)
むかし現場で若い麻酔科の医師に「全身麻酔をするとなぜ人は意識を無くすのですか❓」と質問したところ、一生懸命に説明を始めてくださいました。
自分が全身麻酔を受けた時に「寝なかったらどうしよう」と担当医に質問した時に「大丈夫よ、私が必ず寝かせてあげるから」と言われ、実際に薬が入って2秒で落ちました。この時の経験から「何故麻酔で落ちるのか」がずっと疑問でした。
それを見ていた麻酔科の指導医の先生から「FUJI2さん、知ってて聞いているのであれば、相当意地が悪いわよ」と言われ、全身麻酔で意識を失う理由は未だにわかっていない、どういう薬をどういう条件で使ったら、このようになるという事がわかっているだけ…と教えていただきました。
麻酔の歴史は古く170年ほど前にボストンでエーテル麻酔が初めて行われた様子が絵画として残っています。またそれよりも前に華岡青洲という医師が奥さんを実験台にして全身麻酔の手法を確立していました。ちなみに奥さんは麻酔の事故で失明しています。
ずっと理由がわからなかった全身麻酔で意識を失う仕組みですが、先月原因を解明する論文が発表されました。
細胞内の脂質の秩序が麻酔薬で失われることによりニューロンの発火が抑えられ、意識を失うという事が解明されました。
これで安心して全身麻酔で意識を失う事ができます。
心配すると眠れなくなっちゃいますので…(笑)
FUJI2
男性/66歳/東京都/自営業と自由業は違うんだぞっと…個人事業主さまは言ってみる~
2020-06-02 03:56