父の名言珍言案件 〜あのひと言が忘れられない〜
本部長、秘書、リスナーのみなさまお疲れさまです。
私の親父の名言は、「お金、返しなさい」です。小学校六年生の時、ゲームウォッチが流行っていました。私は、友達が持っていたゲームウォッチがうらやましくて、欲しかったのですが、当時のお小遣いでは買えませんでした。そこで、私は台所の棚を開け、袋の中の財布を見つけたのでした。そこには、一万円が入っていて、まるで私のお小遣いを隠していたかのように、そのお金を何のためらいもなく、もらっても良いお金だとおもいこんでしまったのです。その一万円で、ゲームウォッチを購入し、その日一日、遊びほうけていました。夜になり、親父が帰ってくると、私の部屋に入ってきたのでした。開口一番出た言葉が「お金、返しなさい」だったのです。普段温厚な親父が、怒るとは思っていませんでしたから、怒られたことが本当に、怖かったですね。盗んだ一万円は、お年玉で返しましたが、袋の中の一万円が、私たちの生活費であったことを教えられ、それからというもの、家のお金に手を着けることはありませんでした。やはり、親父は怖い存在でなければいけませんね。
ふわふわクッキー
男性/52歳/東京都/自営・自由業
2020-06-18 08:14