父の名言案件
父が55歳の時、私はまだ結婚せずに実家に住んでいたのですが、お互い出社すること直前に、父がサラッと「今日、精密検査行ってくるから〜」と言い出したので、どうしたのか問いただしてみると「ガン検診で引っかかった」とのこと。
私は顔面蒼白になり、その日は仕事が手につきませんでした。
その精密検査ではハッキリわからず入院して詳しく調べてることになったのですが、結果は「どこにあるのかわからないけど小さなガンが前立腺にある」とのことでした。
どこにあるのかわからないくらい小さいけれど、わからないから手術も出来ずで、不安でした。
父は子どもと動物が大好きで、女の人にはモテないけれど子どもと動物にはモテるような人だったので、ずっと孫が欲しいと言っていました。
その時まだ結婚もしていなかった私は、父に孫を抱かせてあげたい!!と焦りました。
その後結婚するもすぐには授からずにヤキモキする日々。このまま父のガンが大きくなったらどうしよう…と不安な毎日でした。
しかし、父のガン数値は少しも上がることなく15年経過し、今も元気です。
私は3人の子どもを産み、妹も2人産んだので、5人の孫に囲まれています。
そんな父が、孫たちと遊んでいる時に、ふと
「こんなに可愛い孫を3人も産んでくれてありがとう」と言ってくれた時には涙が出ました。
私の父にとっての1番の親孝行が出来たなと嬉しくなりました。
この言葉は一生忘れることはないと思います。
どさんこマルコ
女性/44歳/北海道/会社員
2020-06-18 17:47