父の言葉
病院のベッドで、呼吸器を付けて苦しそうにしている父が、
ベッドの横で本を読んでいるあたしに、喋れないのに何か言いたげだったので、
ペンと紙を渡して書いてもらいました。
そこには、
「電気付けたら?」
でした。
自分は凄く苦しいくせに、あたしの心配をしてくれる父。
その優しさに、涙が出そうになりましたが、恥ずかしいからグッと堪えました。
数日後、父は亡くなりました。
どんな状況でも自分のことを思いやってくれる父が、
あたしは今でも凄く凄く大好きです。
会いたいな笑
ふじみ
女性/40歳/東京都/自営・自由業
2020-06-18 18:19