本日の案件
本部長、秘書、社員の皆さまお疲れ様です。
高校生の頃、夫婦二人でやっている小さな店舗兼自宅の定食屋さんでバイトしてました。
旦那さんは寡黙な頑固親父っぽい人で、奥さんは底抜けに明るい人たちでした。
そのお二人には私と同学年の一人娘がいたのですが、なぜか奥さんに「おねーちゃま」と呼ばれていました。
二階の自宅部分と店舗の境となる階段には物が溢れ、私が荷物置きとエプロンをつけるためにあてがわれた、脱衣所も物が溢れていて、「ちゃま」といえばあの「おぼっちゃま」くらいしか思いつかない私には、なんとも不釣り合いな呼び方だなぁと思ってました。
考えられるとしたら、その娘さんが私立のお嬢様学校に通っていたことくらいでしょうか。
しばらく経ってそのお店の前を通ると、3階建てのビルになっていて、あの低バイト代、このためだったのかと、そして、あの汚かった階段は、少しは整頓されているのだろうかと思ったバイトの思い出です。
ラフマニノフの鐘
女性/54歳/東京都/専業主婦
2020-06-30 13:02