無くし物案件。

本部長、秘書、リスナー社員の皆様お疲れ様です。

これは私が無くし物をした訳では無いのですが書き込みさせて頂きます。

それは去年の梅雨時…雨の中私はとある古いアパートが現場でした。
私の仕事は清掃業なのでいつも通り１階の共用部をホウキではいていると、女子高生に声をかけられました。

「すいません…朝2階の201の鍵失くしたみたいで…見かけていませんか？」と聞かれた私は「それは大変やね、一緒に探しますよ！」と言うと、女子高生はニッコリして「助かります！」と言ってくれました。

そして私とその女子高生は分かれて探し初めて30分位経った時に私は雑草がかなり生えた中からかなり色落ちしたミッキーのキーホルダーが付いた家の鍵らしき物を見つけました。

鍵自体もかなり錆びていたのですが私は念の為その女子高生に改めて声をかけました。
「鍵ってこれですか？」すると返事は「そうです！ありがとうございます！やっと帰れるぅ」とまたニコッと笑ってくれました。

そして彼女は2階に階段で登っていきました。

そして現場も終わり、共用部の最後のチェックをしていると、201に入ろうとしているご夫婦がいたので、私は「あっ、先程娘さん鍵無くされて、困っていましたよ。」と何気に話しかけるとそのご夫婦は顔色を変え「いつですか！？」「何故娘に会えたの！？私達はまだ会えて無いのに…」

と凄い剣幕で言われました。その後同じ現場に違う仕事で数回入った内装工事の職人さんと話しをしたんですが、実はその職人さんはその現場に行くと何回かに１回はその女子高生に声をかけられ毎回一緒に鍵を探しているのだとか。

でも私も、職人さんもお互いに言っていたのは、その女子高生は霊という感じでは無く、普通に明るい女子高生だと言うことです。怖さなど微塵も感じませんでした。

もしかすると今もそのアパートで鍵を探しているのかな…

私は今はその現場に行かなくなったので真相は分かりません。

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