案件。
飲食店であつかわれる言葉で、意外と知られていないのは『 FLR 』
そのまま「 エフエルアール 」と読みます。
F…フードコスト=材料費
L…レイバーコスト=人件費
R…レントコスト=地代家賃
という、飲食店の3大経費のことを指します。
標準的には材料費30%、人件費25%、家賃10%、その他、交際費や交通費、衛生費や手数料など合わせて15%、残り20%が利益、となるのが理想的ですが。
実際には材料が高くついたり、余分に在庫を抱えたり、機材が壊れたり、必要な備品を購入したり、募集に広告費がかかったり、利益は10%切ることも多いです。
それを理想の数値に近づけるように経費を削減したり、分母としての『売上』を上げる工夫が必要なのですが「意外と知られていない」の中には、実際に飲食業に勤めている人、あるいはこれから飲食店を開こうとしている人、ヘタすると実際に経営している人でも知らないことが多いんですな、これが。
「料理さえ出していれば店はできる」と思っている人がどれほど多いことか。
実際に統計では、開業1年以内に廃業する飲食店は実に40%、2年以内で55%、3年以内には70%の店が潰れています。
どんどん潰れて、どんどん出来る。
まともな産業ではありません。同業としては実に恥ずかしいこと。
ちなみに、これはコロナ前の統計です(笑)
10年以上の名店は統計上10%にも充たないと言われていますが、今は老舗の名店も廃業に追い込まれています。
厳しー!
ちなみにテイクアウトの注文受付やデリバリーの代行業者の手数料は15~30%、緑っぽい一番有名な業者さんは実に35%の手数料がかかります。
もともとが75%から90%が経費の飲食店にとっては、35%の手数料をまともに乗せていては赤字になってしまいます。
デリバリー専業の食品製造販売と違って、レストラン兼業のデリバリーにはまだまだ問題も多い。
消費者には便利なデリバリー代行サービスですが、レストランを応援する意味であれば、なるべくレストランのデリバリーは、お店に直接電話をして、お客さんが取りに行ってあげる『テイクアウト』のほうが経営的にはありがたいです。
よろしくお願いします。
コーギモモ
男性/58歳/神奈川県/飲食業
2020-07-14 12:07