テクノロジー
私の心の師匠、映画監督の押井守さんは、昔、人間の脳味噌をネットに直結する『電脳世界』を描きました。25年前、まだwindowsもあまり普及していない時代に。
ちょっと前、カナダの映画祭のティーチインに押井さんが招待されて、カナダ人の若者から「押井さんの描いた電脳世界は将来、実現すると思いますか?」という質問に対して
監督は「もう、とっくに電脳世界になってると思う(笑) 会場の皆さん、ほぼ全員がスマホを持ってるでしょう? これがポケットに入ってるか、頭蓋骨の中に入ってるか、という違いだけです。「もう、これなしではいられない」ということは、すでに身体の一部なんです。」と笑って答えました。
ラジオ番組の投稿といえば、昔は葉書や封書。電リクもあり。ファックスも使うようになって、Eメール、携帯メール、そしてTwitter連動となってきました。
双方向で便利だし、リアルタイムで反応が見られる。番組ツールとして導入した以上、フォロワー登録を増やしたいのは当たり前の流れとして、Twitter企画もありますよね。
実は昔のラジオでも、FAXありきの企画をやると、FAXを持たないリスナーから非難ゴウゴウだったんだよね(笑)
どの程度、機械を使いこなすか、SNSと関わるか、それはその人次第。メリットデメリットがあり、それぞれの価値観には違いないけど。世の中にはあらゆるモバイル機器やネットを拒否する人もいますが、それはもう『世捨て人』だと思う。
人間社会は一度、便利なサイズの服に慣れてしまえば、もう二度と手足を縮めるわけにはいかない。好むと好まざるとに関わらずテクノロジーとは離れられない。
それもまた、個人の勝手だけど。
あるレベルのテクノロジーを否定しておいて、そのテクノロジーの恩恵に預かる他人を批判するのは『ヒガミ』じゃないかと思うけどね。
個人的には、スマホは頭蓋骨の中に入れてしまいたいし、財布もマイナンバーもマイクロチップで手首に埋めて欲しいし、全自動自立型AIロボットに介護されたいが( ´∀`)
コーギモモ
男性/58歳/神奈川県/飲食業
2020-07-16 00:46