無題
僕は10年ぐらい前、10万人に1人という病気を患って生死を彷徨いました。
同時期に高校の仲の良かった同級生も10万人に3人という大病を患いました。
2人して抗がん剤をやり、陣中見舞いに行ったり、10万人×10万人って、俺ら2人が会うのは天文学的な数字だななんて軽口を叩きあったり、当時は未婚でしたが将来お互いの家族どうしで毎年キャンプしようぜなんて話していたのをとても覚えています。
彼は治療虚しく旅立ちました。
僕はそのとき激烈に、
生きなければならない、と思いました。
あいつと僕の差はなんだったんだろ。紙一重だっただろうな
あいつはまだまだ生きたかっただろうな
20代半ばなんて人生これからってときなのに。
やっぱり自殺は一番許せません。
様々な事情はあるんだと思います。
ですが、あいつは明日を切望していた。
自ら明日を断つことは何があっても許されない。
僕はあいつの分も明日を生きる。
まほまほぱぱ
男性/36歳/神奈川県/自営・自由業
2020-07-18 19:17