モノを作る。
本部長のトークライブを見て、本部長の仕事に対する姿勢とか責任感について話されたことに、とても好感を持ちました。
本部長の仕事は芸術より芸事と呼ぶほうが近いかもしれませんが。
いつしか『芸術家』といえば、ゴッホのように、自己陶酔したり悩みながら絞り出すように作品を作る人のことを差すようになったんですけど。
16世紀ぐらい昔は芸術といえば、スポンサーから『注文』を受けて、希望にあったものを『納品』するのが当たり前だったんですよね。
しかも、ダヴィンチならダヴィンチが一人ですべてを製作したと思われがちですけど、実はたくさんの弟子をかかえた『ダヴィンチ事務所』がチームを組んで作ることが多かった。
貴族や金持ちの自画像やオブジェだけに留まらず、教会のデザイン、軍事要塞や投石機の設計から、畑の用水路や治水の設計まで、現場監督や科学技術者も兼ねていた、と。
いろんなモノをいろんな人と作りながら、最終的にはダヴィンチ印に落としこんでいく。
やっぱり、そこには「みんなで幸せになろう」があると思うんです。スポンサーも、製作スタッフも、観客もみんなハッピー。自分もハッピーっていう。
私の心の師。映画監督の押井守さんも200万のビデオ作品から30億の大作アニメまで監督してるわけですが、インタビューでは「監督業務としては」とか「予算が」とか口にして、基本は預かった予算は使いきるけどオーバーもしない、効率を重視して、与えられた条件の中で作品を仕上げ納品する、といった考えのようです。
料理の世界でも、芸術家肌のシェフっていう人がいますけどね。まぁ、行った先々でオーナーとトラブったり、挙げ句に店を潰したり、マスコミに露出しすぎて身持ちを崩したりロクなものじゃない。
迷惑するのは同僚やお客さんですから。
本部長も自分の持ち込み企画もあるんでしょうけど、ラジオにしても、脚本にしても、基本はオーダーに合わせて、請け負い、形にして納品するんだ、と。まずはそれありきで、後でお客さんの反応や自身のクリエイティビティを考えるんだ、と。
そこらへんが自分の気持ちにピッタリと収まりが良かったんですよね。
今後も家城啓之さんの作品に触れたいと思いました。ありがとうございました。
本部長、お誕生日おめでとうございます。
コーギモモ
男性/58歳/神奈川県/飲食業
2020-07-21 02:39