本日の案件
本部長、秘書、稲川淳二さん!
お疲れ様です。
本日の案件ですが、今でも鮮明に覚えています。
私が高校3年生の頃、当時団地に住んでいました。
授業が午前で終わり13時ごろ帰宅すると
1階のエレベーターホールにぽつんと女の子が立っていました。
小学2年生くらいで、Tシャツにスカートと服装はいたって普通なのに何故か手ぶら。
何よりこんな時間にどうして?学校は?と少し疑問に思いましたが、
「エレベーター乗る?」と私が尋ねると
こくっと頷き、一緒に乗ることに。
私は5階を押し、女の子に「何階?」と尋ねると女の子はスルー。
まあいいかと思いながら5階に到着し、
私が降りると女の子も同じ階で降りました。
その団地は1フロアに17世帯が住んでいる
大きな団地だったのですが
こんな子同じ階に住んでたかなあ?と思いながら鍵を開け部屋に入りました。
何となく気になり、ふとのぞき穴から見ると
女の子はエレベーターホールに立ち尽くしたままだったのです。
私は家のドアを開け、「大丈夫?お家分かる?迷っちゃった?」と尋ねると
またしても女の子はスルー。
「何かあったら言ってね」と言いドアを閉めました。
何故かその女の子が気になり、10分ほど経ってもう一度のぞき穴から覗くと
エレベーターの前にいたはずの女の子が
私の家のドアの前に立ち、じっとのぞき穴を見つめていて
のぞき穴越しに目が合ったのです。
おそるおそる戸を開け、
私「どうかした?」
女の子「お家が分からないの」
私「何階?一緒に行く?」
女の子「大丈夫。だって一緒に行ったら迷っちゃうよ?」
私「近くなら迷わないから大丈夫だよ」
女の子「だって私のお家ここじゃないから」
と言い、女の子は走ってエレベーター横にある階段で下に下がって行きました。
私はベランダから下を覗き、女の子が帰る
方向を確認しようとしたのですが
待てど暮らせど女の子は降りて来ず、
結局姿を確認する事は出来ませんでした。
スルーされながらも何故自分があんなに
積極的に女の子に話しかけたのか、
あまり覚えていません。
今でもその団地に住んでいますが
1度も女の子は見かけていません。
何だったのでしょうか、、、。
美和さん
女性/32歳/東京都/会社員
2020-07-23 08:20