本日の案件。
お疲れ様です。
深夜の洋服屋さんでの話しです。
何年か前に某大手チェーンの洋服屋さんに洋服や雑貨を深夜に配送する仕事をしておりました。
その現場は広い広い敷地のショッピングモール内にある真っ暗で誰も居ない店舗に自分で裏口の鍵を開けて荷物を搬入するシチュエーションです。
昼間の人の気配というのは深夜でも残っているもので何にも無くとも怖いものです。
その日もいつものように裏口から荷物を搬入していたのですが、大小様々な段ボールを人の身長くらいの高さに積み上げていくという作業をしていたら。
間接視野にいるはずの無い店員さんの姿が入ってきました。
直感でヤバいと思い見ないようにしてリアクションもあえて取らずに作業を続けたのですが。
相手は気にかけてほしい方のようで荷物の後ろから僕を黙ってじっと見ています。
中年の御婦人でした黒の制服を着てました。
僕が下手にリアクションを取れば相手は気がついてもらったと思い嬉しくてついてきてしまうものだと聞いてましたので。
たまに思いきり目が合いましたが知らんぷりして作業を続け。
作業も終わり退室する時には心の中で
「失礼しました」とだけ言ってその場を後にしました。
その店舗は運転手の間でも有名な名所で。
僕は今はもう別の仕事をしていますが。
今でも普通にその方はそこに存在されているそうです。
ミカヒロ
男性/52歳/埼玉県/トラック運転手
2020-07-23 12:28