本日の案件
本部長、秘書、リスナー社員の皆さま お疲れ様です。
本日の案件…と言っていいのか…
見てはいませんが、小学生の時の体験です。
子供の時に住んでいた所に、周囲から『変人』と呼ばれている「キツ子さん」というお婆さんが居ました。
そのキツ子さん、普段は普通のお婆さんなんですが、
「雨の夜は家に居なきゃダメよ。そうしないと、知らない人がたくさん家に入ってくるからね」
とかを突然言うお婆さんで、小学生の間では有名人。
キツ子さんは小学校の裏に住んでいて、放課後には校庭で遊んでいると隅にあるベンチに来ていました。
たまに不思議な話をしてくれたり、自分の子供の頃の話もしてくれました。
転んだり怪我をした子がいるとポケットから絆創膏を出してくれるお婆さんで、他にも落とし物や無くし物の場所を当ててくれる…なんて噂もありました。
ある日、学校から帰る時に
「山道で転んだ時は、ちゃんと帰れるから大丈夫ってはっきり言うんだよ。あと、そういう時は花とか木の実は持ち帰っちゃダメだからね」
と言われました。
その後、すぐに何かあった…という事はたぶんありませんが、言われた事は今でも忘れずにいます。
キツ子さんはベンチで1人で大笑いしてる事があったり、そういうのを大人達は『変人』『ボケてる』と嫌そうな目で言っていました。
だけど、私たち小学生には怒ったりしない、優しいお婆さんでけっこう好きでした。
低学年の男の子に「お化けが見えるの?」と聞かれて、「内緒の友達がいるんだよ」と言っていてワクワクした幼い頃の思い出です。
ちなみに、お寺の子が同級生にいたんですが、その子は
「キツ子さん、こわいかも」
って言っていたのが今さら気になります…
ねこまっこ
女性/43歳/埼玉県/会社員
2020-07-23 14:31