社員掲示板

本日の案件

この話は私が高校2年生、今から12年ほど前の夏にあった本当の話です。修学旅行で沖縄に行くはずが突然の高熱で、入院してしまいました。沖縄にも行けないし友達からキラキラした写メ来るしマジ最悪だわーと嘆きながらベッドで寝ていたのを今でも覚えています。そんな入院中のある蒸し暑い夜、喉の乾きにふと目が覚めました。時計は午前2時を少し過ぎた頃。お茶を飲んで一息つくと、トイレに行きたくなりました。が、夏といえどまだまだ外は真っ暗。廊下も薄暗く緑の非常灯が怪しく光っていてなんだか行きたくない。ましてその病院は、ホントかウソか色々な噂があったので尚更行きたくない。怖い。せめて後1時間半我慢できれば空がうっすら明るくなってくるからそれまで頑張ろうと決め、尿意を必死に堪えていました。
すると遠くから微かにスリッパの音と点滴スタンドを引きずる音が聞こえてきました。あぁ私のように目が覚めてトイレに行くんだろうな、こんな時間にトイレ怖くないのかなとか考えていたら、……あれ?…おかしくね?ってなったんです。だって、歩いてる時間とトイレまでの距離が全然合わないんですよ。完全にトイレを通りすぎてこっちに来てる。…そしてとうとう私のいる部屋の前まで来てしまいました。私のいる部屋は東棟の角部屋。6人部屋だったのですが私を含めて2人しかおらず2人とも窓際でした。
ガラガラガラと部屋の扉が開きました。同部屋の人はイビキをかいて寝ています。ということは完全に部外者という事になります。
そしてその足音は部屋を進んでいき私の目の前、カーテンのすぐ後ろまで迫ってきていました。私の方のカーテンが開きました。私はとっさに目を閉じてしまったんです。閉じた後すぐに後悔しました。閉じたってことはいつか開けなきゃいけないからです。パイプ椅子をずらす音がして誰かが座ったような音がしました。恐る恐る目を開けてみると目の前に全く知らないおばあさんが鼻と鼻が当たるくらいの距離で私を見つめていたんです。私がビックリして固まっているとおばあさんがボソリと「あたしはどうしたらいいんでしょう?」と聞いてきました。どうも点滴を外せないようにミトンを着けていてズボンが下ろせないとの事。私はナースコールを押して伝えると程なくして看護夫さんが駆けつけてくれておばあさんの手を引いてトイレに行きました。でも何でまっすぐ私のベッドまで来たんだろう?

いとっぺ・ペペロンチーノ

男性/35歳/群馬県/飲食業
2020-07-23 17:24

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