誰も信じてくれなかったけど
小学生の頃、体育でサッカーゲームをしていました。
私は自分チーム側のフィールドにいて、敵ゴール付近でボールを蹴り合っている見方を見ていました。
あるタイミングで、敵チームの一人がボールを奪い、私以外誰もいなかったこちら側に蹴り飛ばしてきました。
私はボールを受け止めようと追いかけました。しかし、元々トロくさくて球技が苦手な私は、ボールに向かって足を延ばしても、ほんのちょっと届かず、ボールはつま先をかすりもせずコロコロと私を抜き去っていったのでした。
ボールはフィールドの外へ飛び出しました。ルールでは、最後にボールを触った方ではないチームの誰かがラインの外から蹴りだしてゲームを再開します。
私は足が届かなかったのでボールに触れていません。だから、私がいるチームがボールを蹴れるはずでした。
そこで問題が起こりました。私は遠くにいすぎて、誰も私がボールに触れているかどうかが見えていなかったのです。
味方「ぬこ、触ってないよな」
私「うん」
敵「当たっただろ!何嘘ついてんだよ!!」
敵チームの一番発言力の強い一人が、怒鳴り声を上げました。
遠くからしか見えなかったから、私の足がボールに届いたと勘違いしたのでしょう。
私がいくら本当だといっても信じてもらえませんでした。
ただ一人、私の近くにいた(といっても数メートル離れたところなのですが)はずの審判係の子に訴えても「いや、見てなかった」
こうして私は信じてもらえず、熱くなっていた敵チームの子を半ば丸く収めるためにも、敵チームボールとして試合は再開されてしまいました。
今でも思い出すたびにモヤモヤする気持ちです。
案件には関係なかったですね(笑)
メルティーぬこ
女性/30歳/東京都/会社員
2020-07-23 17:51