本日の案件
本部長、秘書、リスナー社員の皆様お疲れ様です!
私が小学生の頃、夏休みだったので外で遊んでだ帰り家のドアを開けようとすると鍵が空いていたので「誰か帰ってきたんだ」と思い家に入ると誰もいない。
おかしいな〜と思ってるとリビングのテーブルに見たことも無いカラフルな缶が置かれてました。シリコンの蓋がついていて、蓋を開けると取っ手がグルグルらせん状になっているブルーで透明のまるで海の底のように綺麗なスプーンが入った、ココアのような茶色い粉が入ってました。
「あ!ココアだ!親もいないし自分の好きな濃さにして飲もう!!」とうきうきしながらそのココアらしきものを濃いめに牛乳へと溶かしました。でも味がしないんです。おかしいな〜と思っていると玄関から音がして向かうとハチミツの様なものが置かれていてそのハチミツに(これを入れるとおいしいよ)と書かれていました。そのハチミツを見ていると母親と祖父が帰宅。私が持っているハチミツを見て、「なにそれ?」と。経緯を説明すると、バッとハチミツを取られ中身を捨て、缶もマグカップのココアも全て捨てられました。幼子心に、見ず知らずのものを口に入れたことを反省しました。ただ、なんだか不思議な感覚に包まれた事が心に焼き付きました。
ふとした時にあのカラフルでなんとも言えない缶とキラキラしたブルーのスプーンが忘れられなくてたまに絵に書いてました。
大学生になり、何となくあの日のことを母親に聞くと、「なんのこと??夢でも見たんじゃない?」と。祖父に聞いても「映画の話かな?」と言われます。
私はあの日、本当にあの綺麗な缶と深い海のブルーと味のしないココアとハチミツのような黄金のシロップを見たのに…
誰も信じてくれません!!
いつつの香り
女性/38歳/東京都/会社員
2020-07-23 17:58