ホントに見たんです!案件、誰も信じてくれない話
本部長、秘書、皆様お疲れ様です。
私はイタコ体質で、見えないものがハッキリ見える体質です。
普段は見えていても無視しているのですがとある昔、向こうから迫ってきて「本当に殺されてしまうんじゃないか」という命がけの体験をしました。
10年前、仕事帰りで駅のホームで電車が来るのを待っていました。
もう終電間近でまわりに人がほとんどいませんでした。
電車が来るまであと10分・・・
「明日は休みだ。何をしようかな…」と色々と考えていると、一瞬。
『こっちにおいで』
と耳元で囁かれる声が。
疲れているのかなぁと思い、そのまま携帯電話を操作しました。
「まもなく〇〇行きの最終電車がまいります。白い線の内側でお待ちください。」
ホームでアナウンスがホーム中に鳴り響きます。
さて・・・そろそろ準備しようと携帯電話を閉まって線路に視線を向けた瞬間、
血だらけの女性が線路から這い上がってきている姿がありmそして女性の手は私の足をがっちりと掴んでいました。
「あっ・・・!?」
あまりの驚きにびっくりして、転んでしまいました。助けを呼びたくても恐怖のあまり、声が出ません。
(にっ逃げなくちゃ・・・)
しかし血だらけの女性の手は、力が強く、線路に引っ張ろうとしています。私はパニック状態になりつつ、線路に落ちないように必死に離れようとしましたが、
私の足は線路内に落ちる寸前に。そして最悪なことに、最終電車がライトが見えてきました。
(やめて、やめて・・・!助けて・・・!)
声が出ず心の中で叫ぶように。そしてカバンの中にあるお守りを握りしめていると。引っ張られる力がフッとなくなり、身体ごと線路に落ちる前に這い上がりそのままホームの真ん中に滑り転がりました。
そして電車がホームに到着しました。
(たっ助かった・・・)
足を見ると掴まれた血の後がありました・・・
そのまま怖くなって、その日はホテルで泊まることにしました。
ずっと昔から持ち歩いているお守りが守ってくれたのか「ホッ」として涙が出てきました。
今では仕事場も変わって、その駅に行くことはありませんが、
あの女性はもしかしたら地縛霊だったのかな・・・
窓際にいるゼロゼロ係長
----/37歳/神奈川県/会社員
2020-07-23 18:03