お祭り叔母さん

かれこれ35年前の話です。大学を卒業しディスカウント店に入社し3年ほどたった夏の出来事です。そのお店は近隣との親睦を深めるのに地域の行事に参加したり、色々な催しをしてました。夏祭りもその一つでおこなっていました。夏の大売り出しのチラシ企画をしていた私は初めての大役で、時間も忘れて他の人が帰るのも分からず没頭し、気が付けば1人。時間も夜中の2時を回っていました。流石に帰らないと今日が大変だと思い、店内を確認して最後、通用口に行った時、1人女性が入って来たんです。「こんな時間に？」って思ったと同時に女性が「お祭りはいつですか？」って尋ねてきたので、「明後日です」って答えたら「わかりました」って言って去って行ったんですが、こんな時間に？って思って、通路私曲がったのを見て、どっちから来たのか気になって直ぐに見に行ったら。何処にも人影がありませんでした。いやいや、右か左にしか行けない通りなのに？しかもそこそこ角まで距離あるし...その話を先輩にしたら「お祭り叔母さんに会った？」って。毎年1人は会う見たいですが、実態は分からないみたいで、自分の中では足の早い叔母さんだと思ってました。今日、久しぶりに思い出しました。

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