宝物は黄緑色のビート板

私が小学生の頃、父が厚さ2センチぐらいの板をホームベース型に切り出し、丁寧にやすりをかけ、黄緑色のペンキを塗って、ビート板を作ってくれました。妹と畳の上で泳ぐ真似したり、もう海水浴が楽しみで楽しみで。

そして、家族で江ノ島の海へ。
私と妹でキャーとはしゃぎながらビート板を持って走り出し、海へバッシャーンと飛び込むと、
ズブズブズブズブ…。

あれ？？
もう一回、バッシャーン。
ズブズブズブズブ…と、
なぜか沈むビート板。
そうなのです。
父が作ってくれた木のビート板は、浮かなかったのです（笑）
「おっかしいなぁ？」と首をかしげる父と、笑い転げる母。
あの風景と黄緑色のビート板は私の宝物です。

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