本部長、ダイアログ・イン・ザ・ダークとは
本部長、秘書、リスナーのみなさまお疲れさまです。
30日の放送で、スローニュースとのかけあいがありましたね。ダイアログ・イン・ザ・ダークについて、本部長は第六感が開くのではないかと話されていましたね。私は中途失明の全盲者ですが、チャクラの話よりも、ダイアログ・イン・ザ・ダークは、視覚障害者の不便なことも知ってもらいたくてあの世界を提供していることをわかってもらいたいです。視覚障害者は音が頼りです。静かな部屋で体験するダイアログ・イン・ザ・ダークは、普段大きな音で聞こえてこなかった物を再発見できます。でもそれは、裏を返せば、町中に広がる大きな音に大事な音がかき消されていることになります。車のエンジン音で私は危険回避をしていますが、激しい雨の日には、エンジン音はかき消されます。横断歩道で、音響信号がない場所では、人の足音で青信号だと思い、歩きますが、スクランブル交差点のような場所ですと、足音が多すぎて方向を見失ってしまうこともあります。駅のホームから転落してしまう視覚障害者のニュースを本部長も耳にすると思いますが、ホームにはたくさんの足音が響き、電車の音で周りの方向感覚が狂ってしまうからです。ですから、ダイアログ・イン・ザ・ダークを体験した人には、視覚障害者がどんなときに、どんな場所で、命を脅かす危険な事が起きるのかを知ってもらいたいのです。暗闇は、確かに幻想的な本来知り得なかった世界を見せてくれることもあります。その暗闇は、全盲者にとって危険な空間であることをお伝えしたく掲示板に書き込ませていただきました。駅のホームや交差点などで、視覚障害者を見かけましたら、一声かけて手を貸していただきたいですね。
ふわふわクッキー
男性/52歳/東京都/自営・自由業
2020-08-03 08:23