青くて痛くて脆い
映画公開直前ではありますが、どうしても気になって原作を購入し、2日で読破しました。
大好きな花ちゃんと吉沢亮くんが主演だし、面白かったら映画館でも、、と思ったのですが、読み終わった結果、映画館でこのストーリーをさらに受け止める器は私にはないようで、行かないかもしれません。あ、これはいい意味です。すごすぎて、本だけでお腹いっぱいでした。キャストが発表されていたので、キャストさんを想像しながら読めました。
大学四年生で、就活も終え、あとは適当にやり過ごして卒論さえ出せば卒業できるという。そんな日常のなかにやってくる、「大学四年間で一体自分はなにをしていたんだろう。」という虚しい思いと、社会に出て行くことに対してふつふつと湧き上がるやり場のない気持ち。
そして、今までの四年間の自分を肯定するために彼が出る行動には終始ドキドキしつつも、人間みんなそんなところあるよな、、、なんて。
映画の予告を見てストーリーの大枠を把握していたつもりだったのですが、原作を読んでいると途中から混乱だらけでした。あれ、騙されます。笑
でもたしか、予告の最後に出る言葉が、「大人になる前のあなたへ」でしたが、これはものすごくしっくりきました。大学生という最後の青春に、それはそれは青春と呼ぶには眩しすぎるが、それでも必ず誰もが通る「痛い自分」に真っ向から向き合っていくこのストーリーは、まさに「痛くて、脆くて、青い」作品でした!!
すまいりー
女性/26歳/東京都/公務員
2020-08-06 14:38