ご無沙汰しています案件。
みなさま、お疲れさまです。
自分が会いたいのは「人」ではありません。もう会いたくても、会うことのできない、今まで見送ってきたネコたちです。
8年前に近所にいたお外暮らしのネコ。母の「雨の中ひとりぼっちでかわいそうだったから」という理由でその1匹のネコが家族になってから、あたしの人生は変わりました。
動物を飼うための知識がまったくなかったので、勉強して、愛玩動物飼養管理士の資格を取り、お外暮らしのネコたちが気になるようになり、保護の仕方を学び、個人での保護猫活動開始。怪我や病気の子を保護するたびにネットでいろいろと調べては、かかりつけの動物病院の先生を質問攻めにして困らせ(笑)自宅での皮下点滴や圧迫排泄もできるようになりました。
ネコたちの闘病や介護の日々の中で、言葉でのコミュニケーションができない相手と向き合うことの困難に何度もぶつかりました。
今まで4匹のネコを看取りましたが、そのたびに自分のしてきたことは正しかったのか、この子は自分の家族になって幸せだったと思ってくれていたのだろうか、と命に対する責任の重さに押しつぶされそうにもなりました。
ネコを家族に迎えるまでの自分は、とにかく自由で、好きなことだけをして生きてきました。音楽三昧の毎日で、国内だけでなく、海外にまで好きなバンドを追いかけて観に行ったり、ただ自分のためだけに生きていました。
今はライヴにも旅行にも行きませんし、ネコたちのためにダブルワークもしているし、そのこと自体に辛さはまったく感じないんです。
ネコたちのお世話をするようになって、もっとしっかり働こうとか、自分の健康を管理しようとか。そんなこと考えてきたこともなかった。
すでに虹の橋を渡っていったネコたちに伝えたいのは、自分自身のためより、自分より大切な存在がいることの素晴らしさを教えてくれてありがとう、ということです。
面倒くさいことが本当に嫌いな自分は、もしもネコたちがいなかったら、もしも自分自身のためだけだったら、こんなに毎日がんばれなかったと思うんです。
今頃は、怪我や病気から解放されて、新しい体をもらって、元気に楽しく暮らしているんだろうなぁ。
今年のお盆も、駅前の魚屋さんのマグロのお刺身を4匹の骨壷と写真の前にお供えした後、ウチのみんなにおいしく食べてもらうね。
スカロケ競馬部あべんぬ
女性/54歳/埼玉県/勝負師
2020-08-13 04:24