会ったことのない、あの人へのメッセージ
ご無沙汰しております。
カメラを始めた頃、SNS上で、カメラにお詳しいあなたに出会えたことに感謝しております。
あなたの説明やアドバイスは、初心者に絶妙な距離感でした。
上から目線でもなく、言葉には、純粋にただ写真がカメラが好きだというお人柄が溢れていました。
ある日、若い女性から「花撮りにだけはなりたくない」というコメントが書かれました。
私がボケ味を活かして花を撮ること夢中になっていたことに対する自然な気持ちだったのでしょう。悪気は感じられませんでしたが、やはり少々ヘコみました。
はっきりとは覚えていないのですが、あなたは即座に「花が撮れるようになることは…」という書き方でやんわり彼女を抑えてくれました。
救われました。
花とレンズのボケ味の合わせ技が好きで、キレイなボケ味ばかり追っていた私は「いいんだよ!自分の世界を楽しみなよ!」と背中を押していただけたようでとてもうれしかったのを覚えています。写真を撮る支えになっています。
ここ数年間、怒涛の日々で、カメラはホコリを被っていましたが、この間、ヘタッピなりに満月にチャレンジしたらまたウズウズしてきました。
お若いあなたの被写体はフィギュアやコスプレの女性などで、私には少し距離がありました。でも、それゆえにその世界を理解したい気持ちも働いておもしろかったです。
ある日、新宿御苑へカメラを持って出掛けた折に、紅葉の下で三脚の上に人形を立たせて撮影していた方がいました。
あれは、あなたではなかったのか? お声をかけてみようかとかなり迷いました。
きっとあなただったに違いない。
今でもそう思っています。
お声をかけて、一言お礼が言えたらよかったのに。
今、HNと「人形 写真」で検索してみたら、あなたの古いブログが出てきました。元気でお過ごしなことを願いつつ…。
これを機に、またカメラを引っ張り出そうかと思っています。
あの時は本当にありがとうございました。
くみ
女性/65歳/東京都/黄色くみ広報室長
2020-08-13 09:19