2020年8月13日の案件につきまして
本部長さん、秘書さん、スタッフさん、社員の皆さん、おはようございます。
お暑うございます。
本日の案件ですが、私は20年前に亡くなった会社の先輩に逢いたいです。
私が入社3年目に当時の社長の「若手に任せたい」との鶴の一声で新規事業の担当にアサインされました。会社として初めての事業で相談できる先輩もおらず、メンバー達と手探りの日々でした。
今だと労働基準監督署から是正勧告が出るほどの残業、残業… 毎月250時間以上の時間外労働で辛かったし、お客様が求める品質にどうやって追いつくか悪戦苦闘の日々でした。
そんな時に新たに加わったのが私よりも20歳以上歳の離れた先輩でした。この先輩、一癖も二癖もある方で、独特のお国言葉でボソボソと話すので、この先うまくやってけるかなぁと不安に思ったのが第一印象。
でも、残業明けに同宿の部屋でビールを飲みながら仕事や人生について語り、仕事でも私の事を認めてくれ、私もいつしか先輩を頼りにし、自分としては良い先輩に出会え、同じ仕事をしている事が楽しくなりました。残業時間は相変わらず酷かったですが…
一年ほど経った時、その先輩は別の新規事業の責任者として抜擢され遠く離れた営業所に異動していきました。二人だけで壮行会をした時に「まだまだお互い辛いけど、事業を軌道に乗せて儲かるようになったら、二人で飲もう」と二人で笑顔で約束をしました。
それから半年、突然、先輩が亡くなりました。死因は自死でした。激務とプレッシャーに押し潰されたようです。
先輩の死と死因を聞かされた時、「約束を破りやがって!何勝手なことしてんだよ!」と思わず怒鳴ってしまい、怒りと悲しみとで通夜にも葬儀にも行く気になれず、墓前に花を手向けられるまで10年かかりました。何で一言も相談してくれなかったのか、相談も出来ないほど自分が頼りなかったのか、自分の不甲斐なさに嫌気がさしたのと、心の整理に時間がかかりました。
いま、先輩に会って不義を詫び、約束のお酒を酌み交わしたいです。
続・中性脂肪はハイスコア
男性/52歳/埼玉県/会社員
2020-08-13 11:55