見ず知らずの人との会話 案件
皆様、お疲れ様です。
私は新人の頃、まだ自分用の社用車の割り当てもなく、遠方の現場へ電車やバスを乗り継いで行っていました。
その日はお盆休みでしたがどうしても現場へ行かなければならず、小さな駅の炎天下のバス停でバス待ちをしていました。
しばらくするとおばあちゃんが隣りに並びました。
するとこちらを見上げて「今日も暑いねぇ。兄ちゃんも暑いでしょ?」とさしていた日傘をこちらへさしかけてくれました。よく男と間違えられていた私は暑いですねぇとそのまま感謝を言って傘を持つのを代わり、少し中腰になり一緒に日陰に入らせてもらいました。
おばあちゃんの手に持っている不思議な形をした草の束(花束のように束ねてある)に気を取られつつも、他愛ない会話をしてバスを待ち、少し遅れて来たバスに乗り、別々の席に座りました。
その後おばあちゃんが先に降りましたが、降りたあと外から手を振ってくれたのが可愛くて凄く印象に残っています。憂鬱だった休日出勤をほっこりさせてくれたおばあちゃんに感謝です。
ちなみにあの謎のフォルムの草が気になって、色々調べてみましたが未だになんだったのか分かっていません。実は魔女のおばあちゃんだったのかななんてメルヘンなことを考えたりしてたまに思い出します。
ぺーぱーまりお
女性/36歳/埼玉県/建築設計
2020-08-19 15:57