ヒグチアイさんの『東京にて』によせて。

私にとって、東京は『残してきたものが眠る場所』です。学生の時に四年程 お世話になりました。短期滞在はありますが、住んでいた事は無いので、皆さまが想いを馳せる東京とはまた違う、とても個人的な狭い話です。

今月のスカレコ、ヒグチアイさんの『東京にて』をこの１ヶ月聴かせて頂いていた中、リスナーさんの、いま壁にぶつかっていたり、悩みがあったりする書き込みと共に この『東京にて』が何度も流れていたのを記憶しています。それが当時者じゃない私の心にも凄く刺るものがあり、この１ヶ月 スカロケが無い日も毎日聴かせて頂きました。

久し振りに自分の過去に向き合う事が出来ました。この曲を聴いて、自分でも気づかない位自然に涙が流れていて驚きました。もうずっと前に枯れてしまっていたので。
私は学生の時、東京の大学を受験するため三浪しましたが、夢を叶える事は出来ませんでした。過去にしがみついて生きてる訳では全く無いのですが、まだ自分の中にある自分でも所在の解らない心があって、それと向き合う事が出来ないでいます。きっとその場所には後悔や挫折が数えきれない程 沈んでいて、私にとって東京は それらを置いてきた場所。今は大切な人達が東京で暮らしていて その人達と繋っている事が幸せです。いつか、死ぬまでには自分の中で過去と折り合いをつけれたら良いと思っていたので、今回ヒグチアイさんの『東京にて』と出合った事で、 久し振りに自分自身を見つめ直すきっかけを頂いたと思っています。本当に有り難うございました。コロナ禍で音楽活動も大変かと思いますが、これからも 素敵な楽曲 届けて頂けると嬉しいです。

個人的な事でお目汚し 失礼致しました。

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