案件
お疲れ様です。
自慢案件ですが、高校の時の話です。
私の友人A君が失恋してしまったようで、泣きながら電話がかかってきたことがありました。
聞いた話によると、どうやらA君の彼女の周りの人たちを傷つけるような言葉を言ってしまったことで関係が悪くなってしまったらしく、生きるのが辛くなってしまったそうなのです。
文化祭の次の日にA君が「辛い。もう死にたい」ということで電話がかかってきました。
その話を聞いて私は、A君が「死にたい」と発言したことにとてもショックを受けました。
恋愛のことはよくわかりませんが、とにかくA君には生きていてほしかったので、「君が死んだら君を一生恨むし、何もできなかった自分も一生恨むだろう。僕はとにかく君に生きていてほしい」と私が泣きながら懇願したのを覚えています。
A君もその言葉で気を取り直してくれたようで、今では立派な社会人になりました。今でも連絡を取り合って、近況報告をするような仲です。
その当時は自分にとっては当たり前のことをしただけなので特段と「いい奴」とは思っていなかったのですが、その話を聞いた私とA君の共通の友人がすごく感激したそうで、「お前は良い奴だから」と言って私に売店のパンを奢ってくれました。
最近私も生きるのが辛いと感じることが多くなった気がしますが、少しは誰かの生きる糧になってくれているのかなと思うと、私ももっと命を大切にしなければならないなと思います。
トネガワラビー
男性/26歳/千葉県/フリーランス
2020-09-13 22:30