ちょっとした小話
桐野夏生さんの小説「冒険の国」を
読んでいたらこんな場面が出てきた
昔、三年間同棲してた男と繁華街ですれ違う
彼はくたびれた感じで、頭も薄くなっていて
あまり幸せではない感じ・・・
でも、イイ気味だとは思わなかった
それで思い出した。
旦那の浮気が原因で離婚した女性が話してた事
「元旦那がその浮気相手と再婚したのをインスタで見た時
何故だか悔しくて、どうしてイイかわからないほどムカついて
心の中で元旦那の藁人形作って五寸釘打って、呪ってやった
不幸になれ!って」
その時、ボクは何となく聞いた
「元旦那にまだ未練があるんじゃない?」
すると彼女は怒ったように
「違うわよ、私を不幸にした男が幸せになるのが耐えられないの!」
と言った。
元旦那の動向がずっと気になる、忘れられない、その執着心を
人は<未練>と呼ぶんだよ
とようのドラ息子
男性/47歳/東京都/自営・自由業
2020-10-04 09:22