悔しかった出来事
本部長、秘書、お疲れさまです。
悔しいことがあったので、ここで吐き出させてください。今日、池袋に出かけた帰りのバス停での出来事です。私は視覚障害者の全盲なのですが、バス乗り場に人の気配がなく、点字ブロックに触れたので何気なく立ち止まったのでした。すると後ろにいたおじいさんらしき声の持ち主が「めくらだからしょうがないよな、割り込まれても勘弁してやろう」と言葉を投げつけてきたのです。私は「めくら」という言葉は今時使う人がまだいるのだなと悲しくなりましたが、移り変わる言葉についていけない高齢者はまだまだ存在しているのも確かなことです。なのに、そのおじいさんの言葉に私は怒りを覚え、つい大人げなく怒鳴り返してしまいました。「割り込んでしまいすいませんね、どうぞ前に来てください、私めくらじゃないんで」と口に出し、その場を立ち去ったのでした。怒鳴り返してしまい申し訳ないと思う反面、後になって怒鳴り返した理由を考えてみると、めくらという言葉もショックでしたが、割り込む気はなかったのに、割り込まれたと見られてしまったことに、かちんと来てしまったのです。視覚障害者の私も、誰が並んでいるのかを聞きもせず視覚障害者なんだから点字ブロックの上に立っていれば優先的に乗せてもらえるだろうと甘えてしまっていたのかもしれません。先に並んでいる人を確認し、その上でお先にどうぞと言われれば良かったものの、私にも落ち度があったと言うことですね。まあ、おじいさんの方からしてみれば、割り込まれたのは事実ですから後ろに回ってくれと私に言ってくれても良かったのに、おじいさんはしゃくに障ったのかもしれませんね。言葉のやりとりは、難しいですね。それでも、心をざっくりと切られた事に冷静な判断ができず、頭に血が上ってしまい情けなかったな。こんな時、以前スカロケ社員の書き込みに、野菜の袋の中に虫が入っていた事に対し、女性が「美味しい野菜だから虫が入るのよね」と言っていた放送を思い出し、そんな風に対処できたら良かったと、一日もやもやしてしまった出来事でした。
ふわふわクッキー
男性/51歳/東京都/自営・自由業
2020-10-16 18:04