社員掲示板

こうやって乗り越えました案件~私がどん底だった時~

平成22年夏、人生でもそれまで感じたことの無いくらい体中から力がみなぎり、さらに頭も冴え、それまで上司から怒られっぱなしだった仕事がむちゃくちゃうまく回るようになりました。
ところが何故か眠れない。食欲はある…ありすぎるくらい。たくさん食べているのに、何故か体重は減っていく不思議。秋が終わる頃には睡眠不足が限界にきたのか、時折意識をふっと失うようにもなり、たとえば車の運転に支障が出るように。その後は寒いわけでもないのに全身の震えが止まらなくなりました。さすがにおかしいと思い、病院を受診。紹介状を計三回書かれ、最終的にたどり着いたのは甲状腺科…重度のバセドウ病でした。
会社は退職せざるを得ませんでした…そのまま入院。抗甲状腺薬での治療は私の身体にはあっていなかったようで、副作用に負けてしまいました。治療の第二選択肢として放射線ヨード療法による治療が翌年の2月からスタートしましたが、体温、血圧、脈拍のすべてが無茶苦茶になり、三半規管も狂い目の前の世界は回り続けるし、全身が痒いし、たとえば身体の右半分から大量の汗が出続けたりするし、自分はもうダメなのかもしれないなと思っていたら…東日本大震災。
放射線対策の内服薬が自分の治療薬とかぶっていたため、薬を手に入れることが大変になった時期もありましたが、そんなことよりも世の中すべてが大変なことになってしまったことがショックでした。実際、見慣れた景色も人間関係も大きく変わってしまいました。家で寝てるしかなかったので、ずっとニュース映像を見てましたが、こんなに多くの人達が命を落としている中、死ぬかもしれないとか軽々しく考えてはいかんなと思いました。治療計画より早く様態が落ち着き、一番最初に思ったことは「働かなきゃ(働きたい)」
…前職とはまったく関係のない仕事に就きましたが、今でも元気に働いています。

ししまる2016

男性/48歳/岩手県/団体職員
2020-10-21 22:38

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