案件
皆さん、お疲れ様です。
私がどん底だったのは二十歳の頃、ついさっきまで笑いながら話していた相手が「ちょっと席をはずしますね」と言って出た先で事故があり、あっという間に亡くなってしまった時です。
その後はとにかく一人でいられなくて、先輩や友達の家を泊まり歩いていました。
街で歩いていても救急車の音が聞こえると足が全く動かなくなり、大学に行ってもふとしたひょうしに泣き崩れてしまう毎日でしたが、同じ境遇の友人達と会って、いなくなってしまった彼の事をぽつぽつと話して、少しずつ少しずつ現実に戻ってきたような気がします。
結局乗り越えるのに一番必要だったのは、私の場合「時間」でした。ぎゅっと目を瞑っても、じっと身を固めても良いんだと思います。自分のタイミングで、人は人のタイミングで、動き出せる時間を待つのが私の乗り越え術です。
彼と一番仲の良かった友人が言った「忘れないように、でも引きずらないように生きて行こう」という言葉が、今でも私の真ん中にあります。
夕食作り中です
女性/47歳/東京都/専業主婦
2020-10-22 10:12