映画『ビューティフル・ドリーマー』
スカーレット・ヨハンソンが《草薙素子》を、ビートたけしさんが荒巻課長を演じたハリウッド版の《攻殻機動隊》は、押井監督の劇場版をリメイクしたSF映画。
元は、ちょっと分かりにくい話を、母娘が再会する物語に書き換えたところが、過去にやはり攻殻をオマージュした《マトリックス》シリーズよりも分かりやすく、面白かったです。
何より、この監督さんが押井さんと北野監督の2人が大好きでしかたない、ということが画面から溢れていて微笑ましい。ハリウッドで予算をかけて、有名な女優も使って、おもいっきり個人的なファンムービーなところが痛快(笑)
同じく押井さんの大ファンで知られ、『踊る!大捜査線』や『PSYCHO-PASS』で著名な本広克行 監督 の新作『ビューティフル・ドリーマー』という映画が公開中ですが。
『ビューティフル・ドリーマー』といえば、1984年に公開され、押井さんの名を世に知らしめた『うる星やつら2~ビューティフル・ドリーマー』という、タランティーノやジェームス・キャメロンはじめ、後々の多くの映画人に多大な影響を与えた名作があったわけで。
本広さんが今回、企画原案を押井さんに依頼すべく口説き落とし、満を持して『ビューティフル・ドリーマー』というタイトルの映画を製作したあたりの思い入れは察するにあまりあります。
それでも作品タイトルとしては、一部ファンにはあまりに有名すぎて、映画の出来によっては炎上してしまうかも知れず。
それでも本広さんなりの押井監督に対するオマージュといいますか、多分、どうしてもやりたかったんでしょう。
映画監督が自分の好きな映画や、監督へのオマージュやラブレターとして、作品を製作することも、動機としてはありえるのだと思います。
だから自分はぶっちゃけ、
ただの《ファンムービー》でもいいな、と思ってるのね(笑)
ほぼ同年代で、同じ時期に同じ押井作品やジブリ作品などを観てきた《 同士 》として、本広さんの気分を感じて、一緒に楽しみたいんですよ。
自分もまだ観ていないので、おすすめのしようもありませんけど、たぶん、普通に観ても面白い映画だと思いますが、押井さんの『うる星やつら2~ビューティフル・ドリーマー』を観てから、劇場へ行くと、さらに面白さが倍増するんじゃないかと思います。
コーギモモ
男性/57歳/神奈川県/飲食業
2020-11-15 05:28