案件

私が大学生の頃、畳屋の父の手伝いで畳敷きの帰り、住宅街を車で帰っているといかにもな車がいかにもな感じで煽ってきます。運転する父は譲ろうにも一方通行で譲るスペースがなく困っています。それでも煽り続けてくるいかにもな車。気が長くない父もイライラ。そんな父に隣の私もハラハラ。ついに父も我慢ならず車を止め後ろのいかにも車に歩いて行く。私も慌てて父の後を追います。
いかにも車『おせーんだよ。早く行けよ。』
父『もう歳だし若い時のように運転出来ないんだ。大通りまでもう少し。ノロノロで悪いがもう少し我慢してくれ。』
すると、いかにも車、見たことある。中学の同級生の○ちゃん。スラムダンクの安西先生に似ている○ちゃん。安西先生ごとくタプタプされてた○ちゃん。
悪そうな格好してたから分かりにくかったけど、安西先生のような二重顎と優しそうな目は変わらない！
向こうも私に気付いたので久しぶりの挨拶の後、ゆっくり父の後を運転して行きました。
○ちゃんの変化にも驚きましたが、車に乗ると気が強くなる人もいるのかもなーと思った出来事でした。

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