今日の飲食店あるある
もう他界しましたが、自分の両親がもし生きていれば、二人とも今年で87歳。
第二次世界大戦中の食糧難も体験していますが、両親を含め、自分らの親世代の人達は、食べ物に関するこだわりが強い人が多いという、子供の頃の印象がありました。
食い意地の張った人もいれば、逆に決して意地汚く見られないよう、見栄を張ったり、やせ我慢してる人もいて。
うちの両親は後者ですが、そうしたマインドの延長に、食育や食作法の躾がありました。
自分の子供が、躾の行き届かない、意地汚い子だと思われないように。
箸の持ち方、魚のむしり方、食事のスピードや、主食とおかずのバランスなどもうるさく言われました。
洋食を食べに行けば、ナイフフォークの持ち方、パンの食べ方、スープの飲み方なども指導。
父親は食い道楽な人で「子供には子供らしいメニューを」みたいな気配りとは無縁の人だったから、小学生だてらに、北京ダックとネギを麺包にはさんで食ったり、韓国焼肉の店で、キムチ入りテクダンクッパを食ったりもしてた(笑)
そして
「スパゲッティーは巻いて食べるんだよ。お蕎麦じゃないんだから、音を出してはいけないよ。」と聞いたのは小学校低学年くらいと記憶しています。
たぶん1970~1975年くらいのことだと思います。
大人になって飲食の仕事に就いて、
恥をかかずに済んで、両親には感謝していますけどね。
(。-∀-) ふーっ
なんでこんな話をするかと言えば、
今日のフロアで「ズッズズズー!」って豪快にスパゲッティーをすすっている若者がいたから。
たぶん20代後半くらい、社会人だろうし、なんせ女子デート中でした。半径5メートルくらいに響くような音だったから、一瞬「えっ?」って振り返って見たんだけど、当の本人はもちろん、相手の女子も別に気にする様子もなく、和やかに食事は進んでいる。
時々「ズズズー」が響くだけである。
彼はどんなお宅に育ったのだろうか?
そして相手の女子は気にならないんだろうか?
知らない間に日本国はスパゲッティーの食べ方ごとき気にしない文化になっていたのだろうか?
ワイが細かいこと気にしすぎなんだろうか?
コーギモモ
男性/58歳/神奈川県/飲食業
2020-11-29 00:33