コロナ禍

本部長、秘書、社員の皆様おつかれさまです。
私は大学病院で勤務する普通の看護師です。
収束することないコロナですが、ここ数日のGo Toキャンペーンの報道にはウンザリします。というのもコロナを疑う患者さんが実際かなり増えてますから。
コロナ陽性だけが浮き彫りになっていますがそれだけではないただの風邪の患者さんも受診には来るわけで、検査結果が出てみないとわからないので医療者はコロナ疑いとして関わるわけです。
資材不足こそ報道されなくなりましたが、防護服の着脱には神経を使いますし、手間も時間もかかります。その時間、私たちは患者さんを待たせているのです。
大学病院の機能柄、クリニックや診療所では診察できないような特殊な患者さんが多いです。ですが、コロナによる重症患者さんで集中治療室、一般病棟、埋まってきました。大学病院のかかりつけなのに他院へ搬送しなければならない、ということはあり得ないのに現実です。入院できるベッドがないので仕方ないのです。
もう普通の手術はできない状況にまできています。つまり、自分の親、兄弟、配偶者、こども、友人、恋人、大怪我や大病を患っても手術ができないということです。
医療が逼迫してるってみなさん理解してるのでしょうか。
スカロケは、飲食店や小売店などで拝聴されてる方が多いと感じます。Go Toイート含め、政策が滞ることで生活が成り立たなくなる、という方はたくさんいることは理解しています。
コロナ、でまかり通ってしまっている現在ですが、この感染症は異常です。コロナウイルス罹患(りかん)後、今なお味覚障害が続いている患者さんを知っています。かかってから、治療中、治った後、身体的にも社会的にも辛い思いをします。
コロナ疑いの患者さんは結果が出るまでは自宅待機となります。ですが一人暮らしだったら？食事は？きっと病院からの帰りに買って帰るでしょう。熱があってフラフラだったら？自家用車ではなく公共の交通機関を利用して受診しているでしょう。
今一度皆さま、不要不急の外出は控えてください。その旅行、買い物、お出かけ、会食、本当に必要ですか？自分の命と引き換えにどうしても今、今年中にやらなくてはならないイベントなのでしょうか？
以上、現場で働く一看護師からのコメントでした。
どうぞ感染予防につとめてください。

31