案件

本部長、秘書、社員の皆さん。お疲れ様です。
今年はコロナ一色で良かったことを探すのが難しいですね。
私は東京都で特別支援学校の教員をしています。
明日は、待ちに待った学園祭。学園祭の担当になり先が見えない中で企画を進めてきました。来年に比べ規模は小さくなるものの、実施できること自体がありがたく、生徒たちも気合を入れて準備を進めてきました。
そんな中、楽しい行事を前に私には今どうしても消えないモヤモヤがあります。
それは、指導してきたバスケ部の生徒たちに、最終目標としてきた大会がコロナ感染拡大に伴い中止になってしまったことを、明日の学園祭の後に伝えなければいけないということです。
ご存知の通り、今年は甲子園をはじめ様々な大会が中止になってきました。
本校の生徒たちだけが不幸な目にあっているわけではないことは重々承知しています。
しかし、当事者になってみるとこれがまぁ悔しいこと。このやるせない気持ちをどこに当てていいのやら全くわかりません。
当然、明日生徒には話す際には教員として、大人としてのして振る舞うつもりです。
ゴートゥーは事業者を救う大切な取り組みです。人数が増える中で緊急事態宣言を未だに発令しないのも、国の経済守るための大事な政策です。
なにかのせいにするわけにもいきません。
だから生徒には理解して次を考えろとしか言えないのです。
1番誠実に感染予防を心がけ、必死に頑張ってきた生徒にそんなことしか言えないのはほんとに不甲斐なく情けないです。
次のない生徒に次をみろと言ってなにになるのか。
一刻も早くコロナウイルスが終息し来年こそは悔しい思いをする高校生がいなくなることを願うばかりです。

12