社員掲示板

思い出話の続き!

インフルエンザは、熱が下がっても二日は家に居なくてはならないため、おそらく間に合わない。
でも、思えばろくな思い出なんてないし、意地と自己防衛が先行しすぎて人に悪いことしてばっかりで、傷つけたことが多かったから、むしろこれくらいでよかった。天罰かな。
高校生になったら優しくなれるかな、なんて半ば諦めていたのに、どうしても諦められない自分もいました。そんなことを考えながら、深海に沈み込むように眠りました。
すると、部活で毎日バスケやっててよかったと心から思ったことが起こりました。
思ったより熱の引きが早く、すぐ医者に行けば、ギリギリ卒業式に出られるようになるまで回復したのです。
わたしが復帰したのはまさに卒業式当日。
もう一人の子も、まさかの同じ日に復帰しました。
担任から、本当はいらなかったのに、やっぱり卒業アルバムは渡されました。寄せ書きなんて、あるわけない。きっと最初のページは真っ白だ。これがわたしの最後の天罰。そう思いながら開くと、黒の文字がたくさん。周囲の友達が、そして数人は他クラスから、寄せ書きが書かれてありました。何度も目を疑いました。
その中に、一際目立つ太もじが。A君でした。
お礼の言葉と、わたしの笑顔に助けられたこと、それから最後に、夢を必ず叶えることが書かれてありました。
それから、最後のお別れの時に、A君が家で望遠鏡で撮った月の写真と、手紙をくれました。
その時、手紙を読んで、彼がサカナクションのグッドバイが好きだということを知りました。
家で、ポロポロと涙がこぼれました。
恋愛の情が一切ない、男女の友情を初めて知りました。

何年も時が経ちましたが、彼は元気でしょうか。
わたしも、ずっと同じ夢を追いかけています。A君も諦めずに追いかけているのでしょうか。
でもね、A君。大人になって気付いたのだけれど、夢って叶えるよりも、継続する方が絶対に難しいよね。想っている時間が長すぎるよ。叶うまで、勝負の時が長ければ長いほど、諦めたくなる。
男と女だとまた違うのかな?
君はどうかな。まだ、宇宙飛行士の夢、追いかけてるかな。追いかけてたらいいな。
そしてA君もどこかで、わたしがずっと同じ夢を追いかけてるんだって信じてくれてたらいいな。
そしたらわたし、もっと頑張れる気がする。
たまに思い出す、A君との思い出でした

すまいりー

女性/25歳/東京都/公務員
2021-01-11 23:11

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