マシン物語!案件
とあるメーカーに勤務しております。
皆さん、製品や機械に振り回される時に取扱説明書をみる方も多いと思いますが、そのことでご案内と言うかお願いです。
うちの会社の製品だけかもしれませんが、取扱説明書は製品が完成してから作るものではなく、製品化が決まったら試作品の段階から構想し始め、製品開発と同時進行で進め製品出荷に間に合わせなければなりません。
最近のiPhone やスマホには、取扱説明書がない、または非常に簡易な物が多いですが、一般的には製品出荷時に製品箱の中に入れなければなりません。
そのため製品出荷までに原稿チェック、校了を終え印刷所へ回し、納品チェック、工場の製品ラインへ送り…という手順が必要になります。
取扱説明書が印刷所へ回っている間に、ちょっとした製品変更が行われることがあります。お客様の為に使いやすくする、バグを直すなどが行われることもあります。
特にコンピューター全盛のいま、ソフトウェア変更は比較的時間が掛からず、例えば操作画面を見やすくした、分かりやすく見直した……それはそれで良いことなのですが、取扱説明書の内容は以前のままです。
大至急、差し替え作業が入ります。
完全なる誤記、間に合わない時は別刷り注意書を添付したりしますが、大きな変更などは、Webに更新版を掲載する事もあります。
物作りの観点から、それは最初からきちんと作らないメーカーの怠慢だろう、とお叱りのご意見もあろうかと思います。
でも、皆さん。困った時は、まずは取扱説明書をみていただき、解決しない時は念のためインターネット環境へアクセス可能な方はWebで最新情報の確認をお願いします。それができない方は、困った時には相談窓口へお電話ください。
それでも振り回されることがあるかもしれませんが、日々、皆さんが使いやすいような物作り、特にご高齢の方々にも優しい物作り、そして分かりやすい説明書の提供を心がけ、皆さんが機械に振り回されないようにしたいと思っています。
ライオンのしっぽ
男性/61歳/東京都/会社員
2021-02-02 18:34