恋の話

本部長、秘書、リスナー社員の皆様、本当にお疲れ様です。

恋の話したいですが、私には恥ずかしいくらい話題がなくて。
代わりに、相手からこんなに大切に思われたいと感じた話を。

私の知り合いの女性が末期がんで余命幾ばくもない状態でした。
ご主人が毎日お見舞いに出向いて、今日こんなことがあったよ、あの人と会ったよ、など何気ないことを話し、女性は頷きながら聞いていたそうです。
暫くして容態が悪化。闘病生活に終わりがきてしまいました。
ご主人からご連絡があり、彼女が頑張って生き抜いたことやご主人が彼女に寄り添い励まし支えてきた毎日を労いました。
ご主人は｢元気になったら一緒にいろんな所に旅行しようって2人で話していた。早く元気になるから、っていう妻の気持ちを大切にしながら傍にいた。神様は残酷だよ。2人の夢を壊すなんて。｣
声を絞り出すように、｢妻と2人で行きたかった。連れて行きたかったのになぁ。｣と呟かれた言葉が痛いくらい胸に突き刺さりました。

ご主人にとっても彼女にとってもお互いが大切でかけがえのない存在でした。
彼女がいなくなってもずっとずっと彼女に深い思いを抱き続けるご主人。

私がもしいなくなったら夫はこんな風に大切に思ってくれるかしら、と考えさせられました。

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