はつこいの話！

高校1年生の1月。私の住んでいるところは雪国だったので冬は校内で部活をやっていました。
部活終わり、片付けを終えて誰もいない廊下を歩いていると、部活のために外した扉の上にかけてあるクラスの札がそのままになっていることに気づきました。「ほんとは私の仕事じゃないのになー」と思いながら仕方なく札を戻そうとしました。しかし、私は背が低かったため扉の上に手が届かず札をかけられませんでした。ムキになって背伸びしていると、「大丈夫？」という声。同時に後ろから伸びてきた手にひょいっと取られ、かけられたクラス札。振り向くとジャージを着た名前も知らない先輩。『大丈夫？全然届いてなかったよ（笑）大変だね。ここの廊下全部やるの？』と聞かれました。「あ、ありがとうございます。全部やらなきゃなんですけど、戻す当番の子帰っちゃって…代わりにやろうとしたけど届かなくて…ありがとうございました。」ともたもた答える私。『あと俺がやっとくから大丈夫だよ。もう遅いし帰っちゃいな～。』と言って他の札も戻してくれた先輩。はい、初恋の相手です。もう8年も前の話です。2ヶ月後には先輩は他県の大学に進学。でもなぜか帰省のたびに会うのをずっと続けていて、今もお互い離れたところに暮らしています。はちゃめちゃに好きですが物理的距離はどうしようもないですーー。コロナになって会うこともできないので、ここ一年はお手紙交換しています。
チョコはあげません！

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