案件
本部長、秘書、社員のみなさま
お疲れさまです。
7年前、北海道で食品メーカーの営業をしておりました。私のメーカーの主力商品はコロッケで、じゃがいもは、北海道のとある農協のものを使用しています。
金曜日の夜、上司から急に電話があり「明後日の日曜日、農協の祭り手伝ってこい!」と言われ、休みの日を潰して、自宅から250キロ離れた町の祭りに営業車で行くことになりました。
祭り会場に着くと、私に課せられた仕事は、「コロッケ2000個、フライドポテト200キロを揚げて接客する」というものです。休みの日に朝から夕方まで揚げ続けました。
私は、「学園祭みたいで楽しかったけど、全然営業の仕事でもないし、無給なことが一番腹が立つな」なんて思っていたところ、私のところに農協の理事長がやってきました。
理事長は「今日はありがとうございます。お土産を用意しております」と私に言い、営業車のトランクにドサドサとお土産を入れてくれました。
お土産の中身は全てその農協の食材で、「牛ステーキ肉3キロ、ポテトチップス60袋、牛乳6リットル、トマトジュース6リットル、ワイン3リットル、じゃがいも30キロ」です。スケールが桁違いです。
家に帰って調理すると、どれも絶品。無給労働のおかげで北海道グルメを堪能することができました。
おなかヘリコプター
男性/38歳/神奈川県/会社員
2021-02-24 09:52