淡い思い出案件

あれは高校三年生の卒業式の日。
約2年間ずっと淡い片想いをしていた、同じクラスの男子に、周りに「言いなよ」と言われ、半ば強制的に手紙をかいたことがあります。

それを彼の靴箱に入れて、その場をさりました。
私は、彼が自分と仲良くしてくれていても、私のことが好きではないことはわかっていました。
他に彼女がいるとか、そういう噂はありませんでしたし、周りからも大丈夫だよ！と言われていましたが、女の勘というやつです。笑

ちなみに手紙になんと書いたかというと
「ずっと好きでした」とだけ書きました。
そうです、過去形です。笑
ただの報告みたいな。返事なんか来るはずありません。
でもそれでよかったんです。
私はただ、その人を困らせたくない、でも、友達の言いなよという言葉もなんとなく看過できない、悩んだ末に出てきた言葉でした。
その後、彼は大学に入学して、サークルに入り、お酒やらなんやらと、高校時代に比べて随分変わったという噂だけが、ゆるーく流れてきました。
それが悪いわけではないけど、なおさら、
過去形にしておいてよかったと思ったり思わなかったり。笑

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