淡い思い出案件〜この時期が来ると思い出すあの出来事
本部長、秘書、社員の皆様お疲れ様です。
この時期といえば、卒業式ですね。思い出すのは中学校の卒業式です。その時私には片想いしている人がいました。一年生の時同じクラスで、その時は軽口を叩き合う仲の良い友達くらいに思っていたのですが、クラスが分かれてしまったことにより、『あ、好きだったのかも』と気づきました。廊下で会うと嬉しくて、サッカー部にいた彼のことをいつも目で追っていました。ある時、彼には小学生の頃から付き合っている可愛い彼女がいることを知りました。でも、好きな気持ちは変わることはありませんでした。
3年生のバレンタイン、お小遣いを貯めてチョコレートを買ったのですが、渡すことはできず…そして、卒業式に。『今日で最後だから、せめて想いだけでも伝えた方がいいよ』相談していた友人がそう言ってくれたものの、なかなか声をかけられませんでした。そうすると友人が彼を呼んで来てくれ、目の前にいたずらっぽく笑う彼が来てくれました。思い切って『あの、ずっと好きだったの。ただ気持ちを伝えたかっただけで、これを受け取ってください』そう言ってチョコレートを渡すと『ありがとう。お前と話すの楽しかったよ。元気でやっていけよ』そう言ってくれました。
気持ちを伝えられただけで幸せな思い出です。
その後、その友人と彼が付き合うことになったという噂を聞き、少し苦い思いをしたのはまた別の話。
ラフマニノフの鐘
女性/53歳/東京都/専業主婦
2021-03-04 16:59