ひと区切り
誰にも相談せずに今回の引っ越しを決めた。
1年間も迷ったけど、彼女にもひと言も相談しなかった。
学生時代から40年来の友達。
割とすぐ近くに住んでいるのに、それぞれの生活があってなかなか会える機会はない。
引っ越しの荷物の片付けも何となく格好がついた感があり。
気持ちにも区切りがついたのか、彼女に報告しておこうと思い立った。
彼女の声はいつも通り快活だった。
でも、その快活な声からは想像できないとんでもないことが、彼女の家庭に起こっていた。
「いろいろあったけどさぁ、明日から仕事に戻るのよ♪」
お互いにいいタイミングだったのだ。
小さな一区切り。
生きていれば、本当にたいへんなことが起こる。
次々と起こる。
起こることをどう受け取って処理するか。
それだけなんですよね。
生きていることがおもしろいと思えれば、こっちのもんですね♪
みなさま、どうぞ、楽しい午後を♪
くみ
女性/65歳/東京都/黄色くみ広報室長
2021-03-07 12:50