翼を広げて
今朝は、何か言葉にし難い感情が溜まりに溜まりかね、もうどうしたらいいかわからなくなって、衝動で近場の海岸へ。
海は今日も青かった。太陽に反射して、キラキラと輝かせていた。
イヤホンをしながらぼけ〜っと海を眺めていたら、地元の青い帽子を被った小学生たちが。
どうやら2組合同できていたようで、学年遠足のようなものらしい。
しばらく見つめていると、担任と思しき女性の先生が、「動画撮るからみんなこっちに向かって走ってきて!」とカメラを構え始めました。
すると、カメラに向かって約半分の子供達が一斉に「6年2組〜!!イェーイ!!」と思い思いに走り出して、合点がいきました。
・・・「卒業遠足」か。
きっと修学旅行も行っていないのだろう。
卒業前の最後の思い出作りにきたのでしょう。
そのあと、先生の合図とともにリュックを放り出して、子供たちは海に向かって走ったと思ったら、ある子は靴を脱いで足を海に浸し、ある子はお友達と喋り、またある子は貝殻を拾ったりと大盛り上がり。
ああ、かわいい。
なんて可愛い子たちなの。
わたしは不意に涙が溢れてしまいました。
今日の空の青さ、海の青さ、心地よい潮風。
全部全部、あの子達に渡してほしい。
あの子達のために、太陽よ、照らして。
と願った。
将来、どんな大人になるの?
なりたい職業はなに?
中学生になったら、何したい?
いつまでも青い青い世界に向かってみんなで走り出した今日という日を、いつまでも忘れないで欲しいな。
そして、今度は、それぞれがこれから出会う人たちと、また青い海に向かって走り出してほしい。
幸あれ。がんばれ小学生!!
わたしは君たちに会えて本当によかった。
すまいりー
女性/26歳/東京都/公務員
2021-03-10 15:13