本日の案件
本部長、秘書、リスナー社員のみなさま、お疲れ様です。
本日の案件、自分のこの10年、と考えると、やはり震災、両親の介護の10年につきます。
仕事や自分の事でも、やはりたくさんいろんなことがあったのですが、
震災と両親の介護がずっと私たち家族の背負ってきたものです。
父が福島の浜通りの出身で、実家が津波で流されました。
その前の年には、両親がすでに介護状態になっていたので、地震や津波の被害、放射能被害のことを知らずに過ごし、見送りました。
これは、ここに書くべきことではないかもしれません。
でも、身内や事情を知る友人にも、なかなか本当の想いをすべて話すことができていなかったので、少し吐き出させてください。
実は、実家とお墓があったので、今後どうしようかと考えていた時でした。
私たちに重荷になっていたものが、あっけなく津波で何もかもなくなりました。
もう亡くなった父が帰る場所はありません。
私自身も子供の時に遊びに行った楽しい思い出と、そうではないことも、全て幻になりました。
そうなると、なんだか無性に懐かしくなるもんですね。
あの海の匂いがする街が、跡形もなくないんです。
と当時に、開放された思いもあります。
東京で怖い思いをした自分でも、東北で被害にあった人たちの思いは想像ができません。
でも、自分のルーツがなくなることが、こんなに喪失感があると初めて知りました。
10年経った今でも変わりません。きっと死ぬまで思うのでしょうね。
東北の人たちは、何も言わずに日々がんばっています。
私は、福島や東北をずっと応援しつづけようと10年前に決めました。
みなさんも、時々東北のことを思い出していただけると嬉しいです。
こんな話をすみませんでした。
藤井風さんの「旅路」をリクエストします。
ぶーすか
女性/59歳/東京都/派遣
2021-03-10 19:03