あの日から10年‥
10年前、私は高校生でした。テスト期間中で早く帰宅し自宅でテレビを見ていました。
ニュース番組を見ていて、「スタジオが揺れている」と言っていて「地震か、大きいな」と感じたものの気にも止めていませんでした。
しかし、次々にテレビから流れてくる映像に福岡に住んでいる私は、「本当に日本で起きている事なのか?」とどこか違う国で起きている事なのではないか?とどこか他人ごとのように思っていました。
しかし、その考え方を変えてくれたのはやしろ本部長でした。
それは、やしろ本部長がまだスクールオブロックの教頭をされていた時に、震災後最初の放送の最後の黒板で「無意味に悲しいことをしちゃいけないと言われた事があるけどもしかしたら言わないとそのまま一度も思わないかもしれないからあえて言いたいんですけどこの学校の生徒が亡くなってしまって「僕は死んでしまいました」とその子達は掲示板に書き込む事はできないからみんなずっと覚えてろとは言わないけど、夜が来たら、たまにでもいいから思い浮かべてほしいと思う」というやしろ本部長の言葉でした。
この言葉を聞いて、ラジオでだけど同じ時間過ごしてきた生徒が巻き込まれているというのを実感し、震災を身近に感じ考えるきっかけになった言葉で10年たった今でも忘れられない言葉です。
アップルタルト
女性/31歳/福岡県/保育士
2021-03-11 07:08